着物の生地を再利用し、イスラム教徒(ムスリム)の女性向けに仕立て直すリメーク服の商品化に、松山市のアパレル企業が取り組んでいる。国内の呉服市場が低迷する中、経済成長が進む海外のイスラム圏でのビジネスチャンスを見込んで輸出を目指す。
「世界にはムスリム人口約16億人の需要がある」。着物や和装製品のメーカー
「ふく紗」の伊東信二社長(56)は期待を込める。ふく紗は今年3月、世界最大のムスリム人口を擁し、発展が続くインドネシアの首都ジャカルタで開かれた同国最大級のファッションショーに参加した。
ショーでは、ムスリム女性が髪を隠すためのヒジャブ(スカーフ)を巻いたモデルが、黒い着物生地のワンピースに赤い帯で作ったジャケットを着て、さっそうとランウエーを歩行。ショー終了後、会場は大きな拍手に包まれた。
伊東社長によると、経済成長とともにムスリム女性の服装も多様化し、斬新な和風デザインが重宝されている。ふく紗のムスリムファッションは、肌を露出し過ぎないなど現地の文化を考慮しながら、おしゃれなデザインを取り入れている。
情報元:
産経新聞
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