2016年9月22日木曜日

日本人によるクディリの絶品ケーキ

 

東ジャワ州クディリに絶品スイーツがあるのをご存じだろうか。インドネシア人パティシエのアフマド・アリス・チャキム(36)さんと、妻の宇田川朋美さん(37)が営む「パティスリー・アフマドアリス・宇田川」。小さな田舎町にある小さなパティスリーには、毎日こだわりのケーキが並ぶ。

 アフマドさんは約14年間、日本で修業した。特に日本で学んだスポンジのきめ細かさや柔らかさ、フランス人から教わったムースの作り方にこだわる。味はインドネシア人の好みに合わせず、甘すぎない繊細な味を表現する。
 
日本人に人気の「ガトーフレーズ」はショートケーキのこと。酸味のあるイチゴに甘すぎない生クリーム、やわらかいスポンジの間にもいちごがぎっしり。これで2万ルピアはうれしい。


毎月、必ず1種類以上の新作を出している。今月限定のパッション・マンゴーはマンゴーの甘味とチーズがよく合う。紅茶やコーヒー、緑茶とシェフのおすすめケーキのセットは3万ルピア。アットホームな店内では、のんびりとした時間が流れる。

朋美さんは旅行先のバリでアフマドさんと出会い、2年後、アフマドさんが東京へ。アフマドさんは日本で食べた数々の料理のおいしさに感動し、ゼロからのスタートだったが、日本で料理人を目指し始めた。
 

東京・代官山の製菓・調理専門学校に通いながら、イタリア料理店に勤務。卒業後は製菓関連企業に就職し、13年には「パティスリー界のピカソ」と言われたフランスのパティシエ、ピエール・エルメが展開する「ピエール・エルメ・パリ」の東京アトリエに入社。フランス人からスイーツ作りを学んだ。
 
アフマドさんの出身地で両親も住むクディリで14年7月に店をオープン。「生まれ故郷のインドネシアとお世話になった日本の両方に恩返ししたい。日本で学んだおいしいケーキを、できるだけ多くの人に食べてもらいたい」と話す。インドネシアではバターケーキが主流で生クリームのケーキはまだ新しい。パティスリーが何かわからない人や、おいしいケーキの味を知らない人がほとんどだという。
 
朋美さんは「こんな田舎町までわざわざ来てくださるお客さんがいて本当にうれしい」と話した。
 
クッキーやマドレーヌ、フィナンシェなど日持ちするものは配送が可能。ギフトにぴったりな詰め合わせもある。今後は月に2回ほどスラバヤへ販売に行くことも検討しているという。 ショーケースに飾られている絶品ケーキたち。クディリまで足を伸ばしてぜひ味わってみて。

◇Patisserie Achmad Aris Udagawa
住所 Jl.Panglima Sudirman No.37 Kediri, Jawa Timur

☎  0354.688.689
営業 午前11時~午後7時半

情報元:じゃかるた新聞

0 件のコメント:

コメントを投稿