インドネシアで調査を行っていた研究チームが、「ブタバナラット」と呼ばれる新種のげっ歯動物を発見した。名は体を表すこの生物の特徴は、科学者らが初めて目にするものだという。
インドネシア、オーストラリア、米国の科学者からなる研究チームが、インドネシア中部スラウェシ(Sulawesi)島北部の人里離れた山岳森林地帯を地元村民らの案内で探索し、発見した。
調査に参加した豪メルボルン(Melbourne)のビクトリア博物館(Museum Victoria)が6日に発表した声明によると、このネズミ(学名:Hyorhinomys stuempkei)は、大きくて平たいピンク色の鼻、非常に大きな耳、小さな口、長い前歯などを持っており、鼻孔がブタのように前方を向いている。こうした特徴は「これまで科学的に確認されたことがない」という。写真では、通常のラット程度の大きさに見える。
同博物館のケビン・ロウ(Kevin Rowe)氏は「森に分け入って、これまで科学的に記録されたことのない、どの種とも明らかに異なる新種の哺乳類をいまだに発見できるとは驚きだ」と話した。この哺乳動物は肉食で、ミミズやカブトムシの幼虫などを餌にしている可能性が高い。
情報元:AFP News
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