インドネシアで日本のスタジオジブリの映画の人気が広がり、キャラクターや建物を再現した模型の展示会が開かれた。
首都ジャカルタのホテルで9月中旬まで開かれた展示会は、地元の映画製作会社が主催、選考を経て選ばれたインドネシア人の造形作家9人が模型を作った。日本からジブリ関係者も協力し、制作の指導に当たった。
「天空の城ラピュタ」(1986年)にある、ロボット兵がピンク色の小さな花を差し出す場面を再現した模型を担当したセサールさんは「映画に出てくるのと同じ花を探すのに苦労した」と話す。中学生の時にジブリ映画を見て以来のファンで「このような機会をもらえて本当に幸せ。仕上がりには満足した」と笑う。
主催者発表で1日に最大900人が訪れた展示会で、1番人気は「となりのトトロ」(88年)に関する模型。「じゃかるた」と行き先が記されたネコバスに乗れ、バス停で傘を差すトトロと並んで記念撮影ができた。
「魔女の宅急便」(89年)のパン屋、「紅の豚」(92年)の赤い飛行機、「ハウルの動く城」(2004年)の動く城なども再現された。完成度の高さはジブリ関係者も驚くほどだ。主催者によると、東南アジアでのジブリ展は初開催だった。
盛んに写真を撮っていたグラフィックデザイナーのアルフィンさんは4年前に「千と千尋の神隠し」(01年)と「となりのトトロ」を見て、個性的な登場人物とメッセージ性のある物語に魅了された。「アニメの世界に来たみたい。ジブリの映画は見れば見るほど好きになる」と話した。
情報元:SankeiBiz