2016年6月21日火曜日

『日本製ヒジャブ』広めたい! from 福島


品質とデザイン性の高いイスラムファッションを広めたい―。西郷村の名和淳子さん(41)は、イスラム教徒の女性が髪を隠すためのスカーフ「ヒジャブ」の製造・販売に乗り出した。日本文化への関心の高まりを追い風に、世界での販売も目指す。

 名和さんは、代表を務める合同会社「WATASI JAPAN」を今年2月に設立、5月からインターネット販売を始めた。農業関連の企業に約14年勤務していた名和さんは、出産・育児をきっかけに、以前のような働き方が難しくなり2010年末に退職。「子育て中でも活躍できる社会をつくりたい」と、2014(平成26)年に白河市の産業サポート白河主催の女性を対象とした、起業支援セミナーに参加。県の起業家支援事業などを活用し海外視察や市場調査を行い、縫製技術の向上も図った。

 事業計画は、大学時代に1年間、農業実習のため過ごしたマレーシアから着想を得た。炎天下での農作業時も「ヒジャブ」を着用していたが、製品は中国やインドネシア製。縫製の質は良いとは言えず、デザイン性も限られていた。

 「着心地が良く、『日本ならでは』のものを作れば人気が出るのでは」とコンセプトを固めた。主力商品は、桜柄のヒジャブ(3000円、税込み)とインナー(648円、同)。県内外の育児中の女性数人が内職で縫製を担当する。



 当面は、急増する訪日観光客を対象に販路を拡大する。「ヒジャブでオシャレがしたい。日本で購入できない、母国に帰った時に買う」という声に商機を見いだしている。将来的にはインドネシアやマレーシアなどでの販売も目指す。

 「福島でものづくりをすることで風評払拭も訴えたい」と名和さんは話している。

情報元:福島民友

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